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Home > ブログ > 沖縄ダイビング > 万座ドリームホール:劇団捻暮れロジック吉岡カズの場合  パート2     ダイブナッツブログ

 

万座ドリームホール:劇団捻暮れロジック吉岡カズの場合  パート2     ダイブナッツブログ

 

こんにちは!

 

 

いや~!デカイ台風がこちらに向かってきておりますね!

しかも7月の連休を狙って。。。。。

 

 

なんてことを・・・・

 

なんてことをしてくれてんだい。。。台風め・・・・

 

 

 

せめて連休が終わった後に来てくれれば・・・

 

 

 

ezzz2

ファッ〇ン台風が!kiss my ass!!

 

 

 

本日は、以前ブログに掲載した

[万座ドリームホール、劇団捻暮れロジック 吉岡カズの場合]のパート2をお送り致します!

 

 

 

 『劇団 捻暮れロジック』&『team HINEROJI』
HP→http://www4.hp-ez.com/hp/hineroji

【劇団について】
座長吉岡カズを中心に2010年に大阪にて結成
劇団員は全員女性でダイバー!!
「海と人」をテーマに掲げ、
2010年3月に大阪芸術創造館にて旗揚げ公演「スペース・フリッカー」を上演
現在第二回本公演「カノアティック・ブルー」を終えて休息期間中☆

【teamHINEROJIについて】
劇団捻暮れロジックの劇団員を中心に2012年に結成!
ダイビングやラフティング等の自然アクティビティツアーを企画し、皆で自然に親しみながら自然との付き合い方を考えていくことを目的とした非営利団体です
大阪では、募金や地域ボランティア活動等の社会奉仕活動も精力的に行っています
運営隊(ツアー等の企画運営スタッフ)&楽しみ隊(ツアー等の参加メンバー)随時募集中!!
ヒネロジと一緒に遊びましょう!

【ブログ】
劇団捻暮れロジックの公演案内&稽古日記や観劇
teamヒネロジの活動や運営隊の日記を掲載
http://ameblo.jp/hineroji/

 

 

 

 

パート1はこちらのブログになります。

http://divenuts.jp/date/2013/07/03/?cat=4

 

 

 

 

パート2はこちらになります☆

youtube ver.

 

 

 

 

 

 

 

 

youtubeが見れない方はこちらをご覧ください。

 

7.1.4

人々は環境汚染、人口過剰、度重なる戦争で

荒れ果てた地表を捨て海底都市に移住している。

 

物語はクライマックス、滅びゆく海底都市、深海の底ぼんやりと青白く光る発光ダイオードのガラス球体。

その中で対峙する運命の二人。

1人は少年だ。

カメラは観客の高まりを焦らすかのように少年を遠巻きに、そしてゆっくりとローアングルから映し出していく。

性分化を永遠に遠ざけたような未成熟な身体。

低いヒールのエナメルブーツ。

 

べっとりとした血に汚れチープに黒光るレザーパンツは

細い足に張り付いているが少年にふらつく様子はない。

 

 

皮下脂肪もない剥き出しの上半身は、漂白剤で鞣されたように白く滑らかな肌に包まれている。

 

 

 

 

 

7.9.1

少年は無機質なほどに均整のとれた顔だった。

 

横一線に固く結ばれた薄い唇、西洋人らしい鼻筋、猫のように大きく灰色がかったブルーアイ。短

い黒髪がやけに痛々しい。

 

何も話さない少年に男の独白は続いた。

男の精悍な顔立ちは打ち寄せる感情に揉まれ、浅い呼吸を繰り返しながらも吐露される言葉はゆっくりと、だが着実に真実へと近付いていく。
私を届けてくれ彼女の元に。

男が倒れたのを皮切りに、このガラス球体も頭上から崩れ始めた。

少年は海水が満ちゆく球体の中でそっと男を抱き締め目を閉じる。刹那、球体は砕け散った。

 

 

 

 

 

7.9.3
―何故か息苦しくはなかった。

 

男は身体を優しく撫でる水の流れを感じて、うつろに目を開けた。

私をしっかりと抱き抱えた少年は海上を目指し泳いでいる。伝わってくる体温がやけに心地好い。

周りに目をやると取り囲むように多くの魚が泳いでいた。我々を応援しているのか、少年を迎えにきたのか。

それとも私を食べるのか。自分の発想に自嘲気味に笑う。

そう私はあまりに酷いことを海にしてきたのだ。

 

 

 

7.9.2
薄れ行く意識の中、男はもう一度少年を見つめた。とても穏やかな気持ちだ。

臼闇に浮かぶ君の顔、男はすがりついた。

海面から届く月光が彼女を照らし出したからだ。

だが冷えきった男にもうなすすべは無かった。

 

少年の吐く息が魚になり、少年に触れた魚たちは瞬く間に大きく成長し、群れをなした。

深度が上がるにつれて少年の爪は獣のように伸び、身体を鱗が覆っていく。

 

そんなことを気にも止めず少年は海水を強く蹴り、ぐんぐん速さを増していく。

 

 

 

 

 

7.9.4

静かな夜の大海原に少年だったものは勢いよく飛び出した。少年に続くように魚達も空へ飛び出していく。

星空の中、男の顔にそっと触れ初めて口を開いた。絞り出した声はしっとりと掠れたソプラノだった。

眠ってるの?いつだって貴方は最後まで気付かないのね。どうしようもない人。本当にどうしようもない人。

強く男を抱き寄せ、囁く。

早く私を見付けて、そして抱き締めて。

私を、離さないで。

 

 

 

 

 

7.9.5
そして優しくまるでベッドの上に横たえるかのように男から手を離した。

手が指先が離れた瞬間、重力に捕まえられた男は大海原に落下していく。

海底から月へ向かって流れていく全ての中心を、1人逆らって沈むように回帰していく彼を包む流れが繋がり円となる。

 

彼は全てと1つになったのだ。

 

 

もう一度彼女に出会うために。

 

 

 

作:吉岡カズ 劇団捻暮れロジック

 

 

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2013年07月09日(火)

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