
こんにちは!
本日の沖縄は、久しぶりに雲の多い1日となりました。
とはいっても太陽がちらほら顔をだしておりまして
汗かきのわたくしは日曜大工をしていて脱水症状になりかけたので

こんな感じでポカリを飲んだら一気に回復しました。
さすがポカリ。
本日は、前回ご紹介した
[ドリームホール 劇団捻暮れロジック団長、吉岡カズの場合]
の最終章をお送りさせて頂きます。
以前、自身の劇団の脚本も書いている
劇団捻暮れロジックの団長、吉岡カズ氏に

「ヨッシーさん、ドリームホールを題材に一筆書いてくれサモ。」
とお願いしたところ

「この修業が終わった後ならいいチェン!」
と快く引き受けて頂きまして、3部に分けて文を書いて頂きました。
まだドリームホールに潜った事の無い方は、かなり興味が沸くと思います☆
そしてドリームホールに潜った事のある方は、ゆっくりとあの時のダイビングを思い出しながら読んでみてください☆
また一味違ったドリームホールを感じることが出来ると思います。
劇団捻暮れロジックとは
『劇団 捻暮れロジック』&『team HINEROJI』
HP→http://www4.hp-ez.com/hp/hineroji
【劇団について】
座長吉岡カズを中心に2010年に大阪にて結成
劇団員は全員女性でダイバー!!
「海と人」をテーマに掲げ、
2010年3月に大阪芸術創造館にて旗揚げ公演「スペース・フリッカー」を上演
現在第二回本公演「カノアティック・ブルー」を終えて休息期間中☆
【teamHINEROJIについて】
劇団捻暮れロジックの劇団員を中心に2012年に結成!
ダイビングやラフティング等の自然アクティビティツアーを企画し、皆で自然に親しみながら自然との付き合い方を考えていくことを目的とした非営利団体です
大阪では、募金や地域ボランティア活動等の社会奉仕活動も精力的に行っています
運営隊(ツアー等の企画運営スタッフ)&楽しみ隊(ツアー等の参加メンバー)随時募集中!!
ヒネロジと一緒に遊びましょう!
【ブログ】
劇団捻暮れロジックの公演案内&稽古日記や観劇
teamヒネロジの活動や運営隊の日記を掲載
http://ameblo.jp/hineroji/
—————
teamHINEROJI
パート1とパート2をまだご覧になってない方はこちらからご覧ください。
パート1
http://divenuts.jp/date/2013/07/03/?cat=4
パート2
http://divenuts.jp/date/2013/07/09/?cat=4
パート3 最終章 YOUTUBE ver
※使用した楽曲の関係でブログからは観覧出来ない可能性がございます。
http://www.youtube.com/watch?v=323ailRHVA0
↑見れない場合はこちらからご覧ください。

フィルムはそこで途切れていた。
ハタンポ達は仕事は終わったとばかりに、そそくさとばらけていく。
だが私の脳内ではエンドロールが流れ続けていた。
私はこれを知っている。
だが決して私の趣味ではない。
私の心臓が警告音を打ち鳴らす。
しかし、このために私ははるばるここへきたのではないか。
もう後戻りは出来ない。
そうだ、この映画が好きなのは君だった。

エンドロールの音楽を君は好きだといって、いつもよく聴いていた。抗うように砂たちが私を撃ち抜いた。
深海のほとり、音もない雨の中、私は叫んだ。
海よ、涙は水となって消し去られていくのに、どうして声は泡となりどこまでも水に混ざることなく浮いていくのだ!
私はとらえどころのない心に明瞭な痛みを与えて全てを置き去りにしたかった。
私は誰だ。
この穴は誰だ。
君が見ていたのは私じゃない。
君を傷付けたのは私じゃない。
君の中に私は居なかったのだから。
全てが静まり返り、己の呼吸音だけが遠くから聞こえる。
私が私を呼んでいるのだ。そう思った。
本当はずっとここに居たかった。
しかし私は入ってしまったのだ。
入れば出なければならないこのドリームホールに。
着実に近付く夢の終わり、私は外へと腕が軋むほどに手を伸ばす。
薄いガラスに映る自分がこの手を掴めとばかりに手を伸ばしている。
あともう少し、指先が触れる瞬間、ガラスは粉々に砕け散り、真っ暗な虚空に包まれる。
なんてことを考えて思わず唾を飲む。
が、そんなことが起こるはずもなく私は難なく出口を通り抜けた。
そして振り返りたい気持ちを押しのけて全身で太陽を見上げた。

ドロップオフの下から見るおぼろげな太陽。
憎いほどに暖かく、けれど決して憎めない光が降り注いでいる。
見上げるほどに太陽が霞んで見えてくるのはきっとマスクのせいだろう。
曇ってしまったマスクを、海水が目に染みるまで何度も洗った。
太陽に向かい深度を上げながら、近付くほどに直視出来なくなる光を心に焼き付ける。
海上で見ることは叶わない君が、いつだって光り輝いていることを忘れないために。
深度を上げドロップオフのたなの上まで上がると、ドリームホール内でダイバーが吐いた息がたくさんの小さな穴から泡となって吹き出していた。
キラキラと煌くそれは、まるで無数に射し込む陽光に逆らって降り上がる雨のようだ。
崩れゆく海底都市からか細くも力強く浮かび上がってくる、たくさんの泡。
泡達を見ていると自然と笑みが零れ落ちた。
バディが訝しげに首を傾げながらも浮上のサインを出した。
上に向かいながらあのエンドロールの名曲を口ずさむ。
太陽が眩しさを増し一瞬海面に自分の姿が映った。
瞬く間に海中から太陽光を浴びて光輝く海が目の前に広がる。
作:吉岡カズ 劇団捻暮れロジック
p.s
ヨッシー!!ゲストハウスの、半開きでドリームホールの入口みたいになった冷凍庫を綺麗にしてくれてありがとう!!!
ビフォー
アフター☆

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