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Home > ブログ > 沖縄ダイビング > 万座ドリームホール:劇団捻暮れロジック吉岡カズの場合    ダイブナッツブログ

 

万座ドリームホール:劇団捻暮れロジック吉岡カズの場合    ダイブナッツブログ

 

こんにちは!

 

本日の沖縄も文句なしの晴れ模様です!

 

 

 

みなさんの中にも潜ったことがある方もいるかもしれない[万座ドリームホール]

 

万座ダイビングエリアの中でも有名なポイントで、地形派ダイバーにはたまらない夢の穴が広がっております!

そんなドリームホールですが、人によって受ける印象は様々でございます。

 

 

 

約ひと月前

ダイブナッツによくお越しいただいている、劇団捻暮れロジックの団長、吉岡カズ姉さんに

「ぐへへ、ヨッシーさん、ドリームホールを題材に一筆書いてほしいでやんす。ぐへへ」と頼んでみたところ

「ニヘヘェ、いいでやんすよ。にへ~。」

と快く引き受けて頂きました☆

 

 

 

今日は、劇団捻暮れロジック・団長吉岡カズの場合の

ドリームホールをお伝え致します。

 

 

と、その前に!

 

 

劇団 捻暮れロジック-Matsupedia

 

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 『劇団 捻暮れロジック』&『team HINEROJI』
HP→http://www4.hp-ez.com/hp/hineroji

【劇団について】
座長吉岡カズを中心に2010年に大阪にて結成
劇団員は全員女性でダイバー!!
「海と人」をテーマに掲げ、
2010年3月に大阪芸術創造館にて旗揚げ公演「スペース・フリッカー」を上演
現在第二回本公演「カノアティック・ブルー」を終えて休息期間中☆

【teamHINEROJIについて】
劇団捻暮れロジックの劇団員を中心に2012年に結成!
ダイビングやラフティング等の自然アクティビティツアーを企画し、皆で自然に親しみながら自然との付き合い方を考えていくことを目的とした非営利団体です
大阪では、募金や地域ボランティア活動等の社会奉仕活動も精力的に行っています
運営隊(ツアー等の企画運営スタッフ)&楽しみ隊(ツアー等の参加メンバー)随時募集中!!
ヒネロジと一緒に遊びましょう!

【ブログ】
劇団捻暮れロジックの公演案内&稽古日記や観劇
teamヒネロジの活動や運営隊の日記を掲載
http://ameblo.jp/hineroji/

 

 

といった海LOVE♥自然LOVE♥遊びLOVEな劇団捻暮れロジックでございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

では、ドリームホールを語って頂きます。

 

Dream Hole-1 吉岡カズ:捻暮れロジック

youtube ver.

 

※使用した楽曲の関係上、直接ブログに動画が貼りつけれませんので
 上記のURLからご覧ください。

 

 

 

youtube再生できない方はこちらをご覧ください。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

万座には私を魅了して止まないダイビングポイント「ドリームホール」がある。

 

その昔、海中に沈んだとされる鍾乳洞の入り口は陽光があまりによく届く浅い地点に突如として現れる。

 

 

 

7.1.10
ポッカリと、と表現するには歪な縦穴。初めてこれを発見した人は何を思っただろう。

何があろうと埋まらない穴、ひけらかされた傷痕。誰をもの侵入を拒まないお前は、本当は誰を待ち続けているのか。

 

 

 

 

7.1.1

ならばその誰かが現れるまでその入口が崩壊してしまわぬように、僅かな時でも支えてあげよう。そう思ったのではないだろうか。

呼吸を整えながら慎重に、敏感な意識が溶け込んだそれをかき混ぜないように、ひっそりと1人ずつ降りて行く。

 

 

 

 

7.1.8
心無しかひんやりとしたタールのような暗闇に爪先から浸かっていくのか、希薄過ぎる景色から抜け落ちて暗闇に受け止められているのか。

先に潜ったダイバー達のライトの光線に射抜かれて、身体から沢山の意識が海水へ滲み混ざり合っていく。

そんな背徳的な落下感に身を任せていると、ふと開けた空間に辿り着いた。

 

 

 

 

 

7.1.12
だが安堵する間もなく、泳ぐのに煩わしかった服や葛藤を抱えた全てが個別に隔てられた世界からはいち早く立ち去りたいとばかりに奥へと続く狭い横穴へ入っていく。

嗚呼来てしまったな、足元に佇む小石の欠片たちに呟きながらも従順にゆっくりと見知らぬ誰かの後ろを進む。

 

 

 

 

7.1.6

小石ばかり見つめていると、前を行く人の気配が唐突に消えた。

仄かな流れに身を任せ緩慢な動きで前を見る。と、先を泳いでいた人達が一様に右を向いていた。

 

 

いつの日かの君に出会って笑い方を忘れた情けない誰かに感化され立ち尽くすダイバーだったもの。

そんな彼らの顔が感傷的なブルーに彩られている。

あっけにとられていた私を引き戻すかのように心臓が高鳴りハッと我に返った。

出遅れたエキストラのごとく慌てて海水を蹴りあげながら横穴を抜けて右を向く。

 

 

 

 

7.1.11
一瞬、視界一杯に広がった想像以上に緊密な「青」に目が眩み無意識に顔を背けてしまう。

そんな自分を先ほどの横穴から誰かが見ているのかと思うと頬が赤らんだ。

出口というよりは薄いガラスごしに外洋を覗いているようだ。

皮肉なものだな、外を真っ直ぐに見据えて大胆に開かれた美しいここからは永遠に誰かが訪れることはなく皆出ていくばかりなのだから。

とめどなく流れ出した私の意識が誰かの意識と絡み合う。

 

 

 

 

 

7.1.9

君が望む場所は確かにここにあるというのに、何故ここは出口でしかないのか。

ガラスの上を多面的に泳ぎ回るハタンポの群れにまで私の鼓動が波紋となって伝わり、驚いたハタンポ達は一斉に方向を変え慌ただしく泳ぎ回った。

ここを濁らせないでくれ、私たちは低く唸った。

 

マリンブルーなんて言葉をあざ笑うほどに透明な海中で、魚たちは私の言葉を嘲笑い挑発するかのように妖艶に身体をくねらせた。

安い挑発に駆られる気持ちを抑えることもせず、私は全てに身を任せた。私の感情を発端とした小さな波が打ち寄せるたびに大きく躍動し私を揺さぶる。

大きな波が私の深い意識に沈殿した夢想の砂たちを巻き上げると、砂たちは身体のありとあらゆる穴からサラサラと流れ出し、波に乗って驚くべき速さで甘く囁くハタンポ達を撃ち抜いた。

 

ついに私と穴が繋がったのだ。穴は全身を震わせて喜びをほとばしらせている。

私はその喜びに答えるように、ホール内に崩壊し混在し集合的無意識となり平行してこの現実に存在するに至った個の記憶たちを吸収しハタンポ達の身体へ焼き付けた。

 

 

 

 

7.1.5

前を向けば出口を私の砂たちが埋めつくし、スクリーンを作り出している。

スクリーンにフィルム、あと必要なのは映写機だ。

私は身体を作り変えることにした。手に持っていたライトを光源とするため飲み込み、マスクはレンズとして目と統合し、骨や血管はダイビング装備と混じり合わせながら小さな部品へと変えていく。

 

 

準備は整った。意気揚々とフィルムと化した魚を体内に迎え入れる。

私の夢想に投影され上映される脆くて今にも切れてしまいそうな穴の記録。

それは古ぼけたビデオ屋に乱雑に置かれていた80年代のSF映画のようだった。

 

作 吉岡カズ:捻暮れロジック

 

                           PART2に続く・・・・・

 

 

 

 

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2013年07月03日(水)

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3件のコメントがあります

  1. よっしーのことだからオチがあるのか?
    それともまだ文学的に進むのか?
    楽しみである^^
    私的にはオチがあるといいなぁ~^^v

    • まっちゃん

      さあ!ヨッシーがどんなふうに出てくるのか!?
      あと2部をこうご期待!

  2. こうご期待!!

 

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